SNS投稿が重要な情報源に ~友達や地元民の観光情報が集まるFacebook「City Guides」

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ここ最近、様々な新機能追加を発表しているFacebookですが、先日3日に、また新たな機能「City Guides」のリリースを開始しました。

Facebookに新機能「City Guides」が登場 ― 現地人や友人のおすすめスポットをまとめた旅行ガイド

Facebookアプリの「More」メニューの中にもう1つ新しい機能が加わった: 「City Guides」だ。Foursquareの競合にもなりえるこの機能では、友達が訪れた都市がリストアップされて現地のおすすめ観光地などを調べることができる。

リストにある都市をクリックすると、その都市を訪れたことのある友人のアイコンが表示される。そして、その友人のアイコンをクリックすると、彼らが訪れたホテルやレストラン、アトラクション施設などの詳細を知ることができる。

(TechCrunch Japan 2017.3.6)

現在はテスト段階のようで、限定されたユーザーのみに提供されており、徐々に他のユーザーにも提供されていくようです。

上記引用サイトより)

Facebookアプリ上で「City Guides」を選択すると、まずは世界中の都市のリストが表示されるのと同時に、自分の友達リストの中からその都市を過去に訪れたことがある友達のアイコンが表示されます。それをクリックすると、その友達が訪れた観光地やホテル・レストランなどの情報が表示され、詳細情報や、友達が残したコメントなどの情報を閲覧できたり、観光中に人気スポットをプッシュ通知する機能があるようです。

また、「Places the Locals Go(地元の人が訪れる場所)」が表示され、地元の住人によるおすすめ情報やなども知ることができます。出張や旅行で見知らぬ土地に宿泊して夕食を取る時に、ホテルのフロントなどで「観光客ではなくて地元の人がよく行く店を教えて下さい」なんて聞くことがあるかと思いますが、これに似た行為がFacebook上で現地訪問前に行うことができるようです。

旅行をより楽しく・魅力的なものにするために、Facebookで繋がっている自分の友達や、地元在住の人などといった、ユーザーにとって信頼度が高い”口コミ”をもとに、FacebookというSNSのプラットフォーム上で効率的に情報を集めることが「City Guides」では可能になります。

情報収集に活用されるSNS

旅行でなくとも、例えば、友人との飲み会。幹事となれば、なるべく美味しい店を予約し、参加した人達に満足してもらうためにGoogleで検索したり、”ランキングと口コミで探せるグルメサイト”で星印3.5以上の評価のお店を探したりすると思います。こうした、ネットでの情報収集において、SNS上で実際に行った人の声や評価を重要な判断材料としてその信頼性に重きを置く動向が一般的になりました。

2016年11月の、JTB総合研究所の調査では、調査結果を踏まえ、現在の日本人のSNS利用に関する意識について、SNSは発生当初は”交流ツール”として普及したものの、現在では、ニュースや消費に関わる“情報ツール”としての利用へと変化を遂げている可能性を伝えています。

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スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2016)より

SNSを情報源として活用する傾向は、特に若年層に多く見られる傾向があります。「Twitter」について見てみると、Twitter内の検索の利用動向において、スマートフォンユーザー全体のうちの34%が検索機能を利用し、特に10代の若年層ユーザーでは全体の75%が利用し、そのうちの58%は1日1回以上利用していることが報告されています。(2016.08.31 ニールセン「若年層スマホユーザーは日常的にSNSで情報収集 ~ニールセン、SNSの最新利用動向を発表~」より)

別の調査でも、スマートフォンで情報収集をする際に最も利用するのは、20代以上の世代では「インターネット」が最も利用するメディアを挙げた一方で、10代だけは「SNSの投稿やニュースコンテンツ」を挙げる人が最も多く、10代のスマホユーザーの7割は「SNS上の投稿やニュースから情報収集」を行っている動向について伝えています。(2917.3.8 Marketing Research Camp「10代スマホユーザーの7割は、「SNS上の投稿やニュースから情報収集」)

また、以前、弊社の記事でも伝えましたが、ファッションやグルメについて情報を検索する時に、画像主体のSNSである「Instagram」までも情報源として活用するユーザーも増えているようです。

“インターネットで調べものをする時、情報検索のプラットフォームとしてInstagramを利用したことがある”と全体の13.9%が回答し、中でも10代女性では約33%が利用したことがあるというデータも報告されています。(2016.7.26 HoNote by MACROMILL「2016年夏、Instagramの今。」)

特に若い女性の間では、Instagramは情報検索のための手段の一つとなっていることが分かります。

情報収集のプラットフォームとしてSNSを求める理由

さまざまな情報が溢れる今、特に若年層の世代はインターネット上ひとつとっても情報収集の手段は多数あることを知っており、その情報源の一つとしてSNSの存在が大きな位置を占めるようになっています。

これは、特にトレンドに敏感である若年層は、雑誌・テレビといった旧来のメディアが提供する情報だけでなく、インターネットで提供される、検索エンジンで辿り着く情報ですらその鮮度に満足できず、まさについさっき投稿されたばかりの記事という、情報のリアルタイム性を求めていることを意味します。

また、一時期賑わせた”ステマ”などに代表される広告だけでなく、メディアから与えられる情報(どんなに自然に装っていても)に潜む恣意性を感じられ、商品やサービスに対して良い点・悪い点含めてつぶやかれる、”ユーザーの本音”を聞くことができるSNSの情報に価値観を見出していることも理由の一つとして挙げられます。幼少期から身の回りに溢れるような情報と接する現代の生活の中で、メディアリテラシーが身に付いた結果であるといえるでしょう。

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友人や地元在住の口コミがFacebook上で参照することができる「City Guides」の機能は、見知らぬ土地を訪れるにあたり、書店などで買い求めたり、駅や空港で配布されるガイドブックよりも、実際に訪れた人や現地の人のお勧めという、信頼性の高い情報を得ることができ、SNSの長所を上手く活かした機能であるといえるでしょう。

その一方で、「今すぐ予約(Book Now)」ボタンも提供されたりと、Facebookらしくビジネス活用も視野に入れているようで、広告メニューの提供も考えられます。その時、情報感度の高いユーザーに対して、どう違和感や抵抗感といったストレスなく提供できる内容になるでしょうか。