【Vine終了】Webサービスの終了で企業アカウントが取るべき対応とは?

20170123

こんにちは、アクトゼロの山田です。
栄枯盛衰、始まったものはいつか終わりがやってくるのが世の常です。特にWebサービスの移り変わりは早く、アクティブユーザーの減少に伴ってサービスを終了することは特に珍しいことではありません。普段、何気なく使っているFacebookやGoogleなどのサービスは、すでに社会インフラとしての性格も持っていることから急に終わることはないと考えられますが、中堅以下の規模のサービスとなると常に終了のリスクを考えておく必要はあります。

Vineが終了しカメラアプリに

例えば、Vineがその一つです。Vineは、昨年からオフィシャルにサービスの終了がアナウンスされており、その動向が注目されていましたが、今週正式にSNSとしてのVineのサービスが終了となりました。今月の17日に行われたVineアプリのアップデートをもって、動画を共有するという“SNS”としての仕組みが終了となり、「Vine Camera」としてループ動画を作成する単なるカメラアプリとして再出発するに至っています。

Vineはここ日本でも、Vinerといった多くのフォロワーを抱えるぱパワーユーザーが登場するなど、一部の熱狂的なユーザーに支持されたサービスでした。ここ最近、話題を聞かなかったこともあり、かなりアクティブユーザーが減少していたのではないかと考えられます。突然サービスが終わることに、当然ながら、戸惑う一部のユーザーも出てきており、既存のVineユーザーはTwitterに移行するように促されています。(※VineはTwitter社のサービスです。)中でもフォロワーという“繋がり”はSNSにおいては重要な要素の一つで、今回の閉鎖に伴いVineユーザー向けにTwitterでフォローを促進する“Follow On Twitter”という機能が提供されています。

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他にも、公式なFAQが提供されており、既存のユーザーに対して細かなフォローを行っています。ただ、このFAQは日本語に対応していないことを考えると、日本においてはアクティブユーザーがそれほど多くなかったのかもしれません。

サービス側の終了で企業が取るべき対応とは?

ここ数年、こうした一定規模のサービスが終了するケースはほとんどありませんでした。そのため、企業としては、自社都合でのアカウントを終了する可能性を想定していたとしても、サービス都合でのアカウント終了を想定することはほとんどなかったのではないかと思います。今回の件を受け、企業都合ではなく、サービス都合でのアカウント閉鎖について考えておく必要も出てきたと考えられます。

その際に企業側として考えておくべき点は2つ、フォロワーとコンテンツが挙げられます。

まず、一点目、フォロワーというのが、何よりも重要です。フォロワーは、エンドユーザーとのコネクションという意味で、非常に価値の高い資産です。その繋がりがあることで、企業から発信した情報をダイレクトに伝えられるという利点だけなく、相互交流を行うことも可能になります。サービスが終了するという事は、その関係も消滅するということに他ならず、例えば、フォロワーを獲得するために過去に広告施策を実施していたとすると、サービスの終了と共にその関係はなくなってしまい“投下した費用が無になる=損失”を意味します。

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その損失を可能な限り少なくする手段はひとつしかありません。それは、他のSNSアカウントに誘導し、そちら側でフォローしてもらうという形です。今回のVineでは分かりやすく、Twitterへの移行をサービス側としても推奨していますが、終了するサービスを運営する会社が他のサービスを持っていないとしたら、自力で移行先のサービスを選定する必要があります。可能な限り、終了するサービスに近いユーザー層を抱えるサービスがあれば、そちらに移行するのが最適でしょう。

そして、2つ目のコンテンツというのは、そのサービスのために作られた写真や動画等について、その後の扱いを考えておく必要があるということです。特に動画コンテンツなどは、制作にも一定規模の予算が必要であることから、サービスがなくなってしまうと、そこに掛けた制作費用が、フォロワーの時と同様に“無”になってしまうのです。そのため、可能な限り“再利用”できるものは再利用するのが賢明な判断でしょう。基本的には、作ったコンテンツを再配信しても違和感のないサービスを見つけ、そちらに移行するのが最適な方法だと考えられます。とはいえ、アクティブユーザーの少ないサービスに配信するのはあまり効果を期待できませんので、すでにFacebookページを持っていれば、そちらに集約するというのはありかもしれません。Facebookは、静止写真から360動画まで、幅広いコンテンツに対応しているため、受け皿としては申し分ない存在と言えます。

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Vineの場合は、サービスの終了までの間、アカウント上にアップロードされているコンテンツを一括でダウンロードできる仕組みを用意していたため、手元に元データがなかったとしても、問題ありませんでした。ここでダウンロードしたコンテンツを再利用することで、損失を最小限に留めましょう。

幸いなことに、今のところ多くの企業が利用しているサービスである、Facebook、Twitter、それからYouTube等に関しては、すぐ終了に至るとは考えにくい状況です。ただ、これまでのソーシャルメディアで積み上げた資産を無駄にしないためにも、いずれくるサービスの終了を想定しておくことは無駄にはならないのではないかと思います。

アクトゼロ / 山田