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「Instagram Stories」で挑むsnapchatと同じ“消える”コンテンツ

20160815

こんにちは、アクトゼロの山田です。
先週発表された「Instagram」の新機能「Instagram Stories」はもう使われましたか?アプリのアップデートをして開いてみると、何やら上の方に丸いアイコンが並んでいて…よく分からないけどとりあえずタップしてみた、という人が多かったのではないかと思います。

24時間で消滅するインスタントなコンテンツ

今回リリースされた「Stories」という機能は、既存のフィード上のコンテンツとは別に最大100枚まで写真をスライドさせて伝えるというものです。
すでにアップデートしたInstagramのアプリトップに並ぶ丸型のアイコンをタップすることで閲覧できます。

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特徴は、写真に手書きでテキストやイラストを投稿の際に加えることが出来る点と、ここに投稿した写真が24時間で消滅するという点です。
前者は、写真を使うという意味でこれまでのコミュニケーションの延長線上にあるものですが、後者はまったく新しい概念がInstagramに持ち込まれたことになります。

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ちなみに、アップロードできるのは投稿時に撮影したものか、24時間以内に撮影されたものに限られています。そういう意味で、時限的な“ライブ感”が徹底されていおり、近年成長の著しい「snapchat」をけん制する狙いもありそうです。


ただ、そもそものサービスのコンセプトが大きく異なることから、snapchatユーザーを取り込むというよりは、snapchatに流れるユーザーを阻止するという意味合いの方が強いのではないかと思います。

企業利用というよりは友達同士のための機能

こうしたSNSの新機能が登場した際に、一番気になるのがマーケティング分野で使えるかどうかという点です。今回の「Stories」という機能は、時限的な情報発信、例えば、アパレルやコスメ業界の実店舗でのタイムセールや、他の業界においても新商品をリリースする際のティザー情報を発信する手段としての活用は十分考えられます。

ただ、それが効果的かどうかを考えてみた時に、今回の機能はおおよそマーケティングには向かないと考えられます。そう考える理由は、以下の2点からです。

①友人同士のコミュニケーションといった色が強い
手書きのメッセージといった要素は、企業と個人とのやり取りというよりも、友達間でのコミュニケーションといった意味合いが強いものです。
じっくりと内容を考えて発信するというよりも、今の感情をライトに伝えたい、そういった時にこそ威力を発揮する手段であると考えられます。そういった軽いコミュニケーションを求められる「Stories」において、企業は絶妙な立ち位置を取らなければならず、使いこなすのには難易度が高いと言えます。もし、場を読まない投稿を行ったとすると、かなり「寒い」ことは間違いありません。そういった面で、無難に通常の投稿に注力するのがいいのではないかと思います。
②運用が属人化し過ぎてしまう
これまでのコンテンツと違い、“今”をライトな“ノリ”で発信するこの機能は、あらかじめしっかりと投稿コンテンツを作り込むことが多い企業アカウントでは、運用に少々不安があります。どういう事かというと、その場その場で、空気感を伝えるような投稿が求められるために、担当者が一定の権限を持ち身軽に投稿できる状況にないと、本来の持ち味を生かし切れないという事になるのです。あらかじめ“今”を伝える風に作ったとしても、敏感なフォロワーには気付かれてしまいますし、そもそも今回の機能をあえて使わなくても十分です。そうした、運用面での属人化が求められると、どうしても多くの企業にとっては敷居の高いものとなってしまいます。

 

もちろん、この2つを踏まえた上で、テスト的に使ってみてその効果を見てみるというのも、全然問題ないと思います。ただ、今回の機能はあくまでもサブ的なもので、Instagramの本質的な活用を忘れないようにすることが重要です。そして、このsnapchatと同じように、時限的に消滅する仕組みが、ここ日本で受け入れられるかどうかを注目したいところです。

アクトゼロ / 山田