Twitterで「まとめ」が見れるって、どういうこと?

こんにちは、アクトゼロの山田です。
先週記事に書いたsnapchatのように、既存サービスの変化というのはインターネットの世界では日常茶飯事です。元のサービスがどんどん拡張して、終いには全く違うサービスになるというのも、無きにしも非ずです。

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実は、Twitterもその一つで、140文字でのコミュニケーションというところから出発して、今や写真や動画といったよりリッチなコンテンツへと拡張し続けています。そ
して、新たな機能「モーメント」がローンチされました。

「モーメント」という“まとめコンテンツ”

「モーメント」という機能、一言で表すとしたら、”まとめコンテンツ”といったところでしょうか。Twitter上で盛り上がっている話題や、多くの人が関心を持っているニュ
ースを、一覧化してまとめることができる機能です。ツイートを一覧化してまとめて読むと聞くと、ハッシュタグがあるじゃないか、と多くの人が突っ込みそうですが、大
きく違うのがタイムライン上で処理されるものではなく、タイムラインと切り離されて独立しているというところです。

 

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上の画面イメージを見てもらうと分かる通り、Twitterの面影はなく、むしろ「Naverまとめ」のような、完全なまとめ系の見え方になっています。ということは、これまで
のTwitterとは明らかに違う方向性を持ったものと言い換えることもできます。

さらに、このモーメントという機能、実はすべてのユーザーに提供されているわけではなく、Twitterのオフィシャルアカウントと一部のパートナーのみにコンテンツの作成が許可されているものです。そのパートナーは、ニュース・報道系アカウントなどが中心で、メーカー等の一般企業は含まれていないと思われます。

かなり限定的なユーザーに絞られていることを考えると、恐らく、一般ユーザーには導入されないか、されるとしてもかなり先になるのではないかと考えられます。

キーワードは滞在時間

Twitterがこうした機能、もといコンテンツを拡充する理由のひとつに、ユーザーに対して興味が高いコンテンツをキュレーションすることで満足度を高め、サービス からの離脱を防ぐというものが挙げられます。ユーザーが離脱せずにサービス上に滞在することで、サービスの媒体的な価値が高まるため、企業のマーケティング活用に有利となり、広告での収益を期待することができます。

SNSという分野では、Facebookに大きな差をつけられ、新興勢力としてsnapchatが追い上げてきてい る状況の中、新たな価値を提供することでアクティブなユーザーをつなぎ留めておきたいというのが、ここ最近のTwitter社の本音でしょう。若干迷走しているように感じてしまう、最近のTwitterですが、まだまだユーザーが多いこともあり、その動向には注目しておきたいところです。

アクトゼロ / 山田