超いいね!Facebookのエンゲージメントが多彩な感情表現に

こんにちは、アクトゼロの山田です。
以前からテスト中と度々ニュースに取り上げられてきたFacebookの「いいね!」以外のボタンが、新たに追加になりました。PCブラウザでの閲覧及び、スマートフォン等のモバイルでも利用できるようになっています。

いいね!に加え新たに5つのリアクションが可能に

今回追加になったのは新たに5つのリアクションで、「いいね!」のバリエーションが増えた形になります。コメントやシェアは変わらずのため、受け取った投稿に対し、計8つのリアクションを取れるようになりました。

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新たに追加されたの5つは以下のものになります。※カッコ内は英語での表記

・超いいね!(LOVE) … いいね!の上位バージョン
・うけるね(Haha) … 面白い投稿への反応
・すごいね(Wow) … 驚きを示す反応
・悲しいね(Sad) … 悲しみを示す反応
・ひどいね(Angry) … 怒りを示す反応

これまで、投稿に反応はしたいものの、内容によっては「いいね!」では対応できないものも多く、結果的に無反応で終わるということがしばしばありました。
そういったケースに対応できるリアクションが今回追加された形になります。例えば、事件や事故に対する「ひどいね」であったり、著名人の訃報に対する「悲しいね」というのが挙げれるでしょう。

ユーザーの操作はとても簡単で、既存の「いいね!」ボタンにカーソルを合わせてポップアップで表示された5つのアイコンを選択するだけ(スマホの場合は「いいね!」ボタンを長押し)、“ほぼ”ワンクリックで完了します。

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また、投稿の表示がどうなるのかと言うと、複数のリアクションを受けた投稿には、上の図のように複数のアイコンが表示され、そのアイコンにカーソルを合わせると具体的なユーザー名が表示される形式になっています。

ちなみに、この5種類以外にも「やったね」というものがあるという情報もあり、バリエーションの増減は随時行われていく可能性も考えられます。

ファンの感情を理解する新たな指標に

この機能の実装によって、企業のFacebook運用に影響を与えることは間違いないでしょう。
各投稿についてエンゲージメントアクションが、「いいね!」「コメント」「シェア」という3つから、今回追加された5つを含む全8つになることで、ファンのリアクションがより細分化することになります。例えば新製品の情報を投稿した際に、「いいね!」や「超いいね!」といったポジティブな反応だけでなく、「怒り」や「悲しみ」といったネガティブな反応も付くことになります。そういった面で、その新製品の捉えられ方(ファン心理)を客観的に指標化することが出来るようになったと言えます。

また同時に、Facebookの運用や効果測定の見直しも必要になると考えられます。まず、Facebookの投稿を作成する際に、どういったリアクションを求めるものなのかを意識する必要が出てきます。驚いて欲しい、笑って欲しいといったファンの心理を意識し、より細かな視点でコミュニケーションを図っていかなければなりません。
そして、もう一つ効果測定のやり方も変化があると考えられます。これまでの単一的な「いいね!」というだけでなく、「怒り」「悲しみ」といった感情表現が取り入れられたことで、ネガティブな反応も受け入れていかなければなりません。

今回のFacebookのアップデートは、単なる機能の追加に留まらず、ファンの反応が多様化することににょるマーケティングツールとしての精度向上が期待されます。Facebookを有効に活用するためにも、今一度Facebookの位置づけを考え直すタイミングなのかもしれません。

あ、ちなみに関西弁設定での超いいね!は「めっちゃええやん!」です。

アクトゼロ / 山田