YouTubeアップロードの注意点 ~BGMが著作権のエラーに遭わないため心がけたい4項目

こんにちは。YouTubeは視聴するよりも仕事として動画をアップすることが多いアクトゼロの高寺です。

先日、ある企業の活動を紹介する動画を制作しました。数年前に日本語版と、テロップやナレーションを英語にして制作した英語版の、2本の動画の一部を修正して納品する作業でした。最終的な納品物としては、DVDの他、YouTubeにアップロードする作業も含まれました。

すると、英語版のものだけが、下記の著作権的なエラーが出てしまいました。

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使っているBGMの著作権者が収益化している楽曲を使っており、このまま公開すると動画に広告が表示されることがあるのだとか。使用しているBGMは、全て音効会社に選曲・編集を依頼したもので、当然、著作権的に問題になるような楽曲は使用していません。そもそも、今回の作業でBGMは修正していないので、これまで問題無くYouTubeで公開されてきたのに急に何故でしょう。更に、日本語版の方は問題なくアップロードされているのです。

クライアントの意向もあり、広告が出るのはNGなので、慌てて、アップロード主からYouTubeへ異議申し立てを行い、音効会社からは申立人となっている会社に対して対処をお願いしてもらいました。この申立人である◯◯Musicは、イギリスの企業ですが、日本国内でのライセンス管理は、国内の大手音楽メーカーが行っていたため、比較的スムーズに対処できたようです。

対処の中で、テロップ文字やナレーションの内容から、YouTube側に日本国外のコンテンツと判断され、該当したBGMが日本国外での使用ライセンスポリシーが異なり、エラーが出たのではないか、と推測しています。(如何せん、YouTubeに限らず、Googleの判断基準は明確に出されていないので推測するしかありません。)

2015年はWeb動画元年だというキーワードが目についた一年だったと思います。実際、YouTubeだけでなく、Facebookも動画関連のサービスを充実させ、企業の動画広告活用の機会もますます多くなってきている中、こうしたエラーで悩まされるシーンが多くなるのではないでしょうか。

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1.公開までの納期に余裕を持つ。(エラーが起きたら対処して待てる時間を確保する)
2.本番公開の前に、BGMだけでもテストアップし、問題なくアップロードできることを事前に確認しておく。
3.完全にYouTubeが使用を認めている「YouTube オーディオライブラリ」の楽曲を使う。(参照:2014.7.23「著作権フリー!BGM・効果音が1000種以上無料で使用OK!~YouTube オーディオライブラリー」)
4.上記以外の楽曲を使う際には、すぐに連絡を取ることができる国内メーカーが制作・販売しているものを使う。

この辺りのことを注意しながら動画コンテンツを制作することが重要になってくると思います。

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