日本に上陸!ネットで知り合って家を建てる「Houzz」って?

こんにちは、アクトゼロの山田です。
家を建てたり、リフォームをしたり、住まいに関することは、まず何から手を付ければいいか悩みませんか?人生で何度も経験するものでもありませんし…。
CMをやっているようなハウスメーカーから資料を取り寄せてみたり、リフォーム業者に問い合わせてみたり、そこから自分のイメージを膨らませて具体化していくという流れが多いような気がします。しかし、色々な人たちの話を聞くと、中々思い通りにならずに頓挫することもしばしばあるようです。

そういったミスマッチを無くすWebサービス「Houzz」が、今年の春に日本に上陸しました。

月間3500万人が利用する住宅に関するプラットフォーム

「Houzz」は2009年にアメリカでスタートした住宅に関するWeb上のコミュニティプラットフォームで、家を建てたい、リフォームをしたいといった一般ユーザーと、建築士や建築事務所といったプロユーザーが登録し、その両者をマッチングさせるサービスです。
日本では2015年4月に上陸し、サービスを開始しています。日本やアメリカ以外だけでなく、イギリスやドイツ、ロシア、オーストラリア等に進出しています。

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「Houzz」の特徴は、約700万枚!と言われる住宅にまつわる写真で、登録しているプロが設計した建物や、プロがアイテムを選んでコーディネートしたインテリアが大量に掲載されています。
その写真の中から、お風呂をリフォームしたいユーザーであれば「お風呂」のカテゴリーを選択して、自分の理想とするものを探していくのです。もちろん、自分では想像できないような斬新なものに出会えることもあるため、インスピレーションを得るために使うユーザーも多くいるようです。

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お気に入りの写真が見つかったらアカウント上に「保存」できるので、検討する時に後から見比べるのにも役立ちます。当然ながら、世界で利用されているサービスのため、海外の登録が多く、日本からでは実際に依頼することができないプロもたくさんいます。
その場合は、地域で「日本」を選ぶことで、国内のプロを絞り込んで検索することができます。

最も理想的なプロを見つけることができれば、あとはそのプロにコンタクトを取って、実際に設計や施工を進めていくというのがこのサービスの流れです。

アメリカではコマースで収益化

この「Houzz」の本国アメリカでの強みは、リフォームされたインテリアなどとコーディネートされたアイテム(雑貨)をオンラインでそのまま購入できるという点です。
サイトを見て分かる通り、理想的な住宅の写真が並び、さまざまなインテリア雑貨や家具がその建物に合わせてコーディネートされています。

003インテリア雑貨単体での配置だけでなく、複数のものを組み合わせる効果的なコーディネートは、プロならではのセンスが光ります。
そういった、プロの提案というキュレーションの仕組みと、それをそのまま購入できるというECが結び付くことで、ただ単に自分で欲しいものを買うというこれまでのECと一線を画す特徴となっています。
日本では、今のところプロの建築家や建築事務所とのマッチングがメインですが、今後この仕組みが本格導入されるとさらに魅力的なものになる予感がします。

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この「Houzz」は、既存の住宅ビジネスにインターネット、とりわけソーシャル時代ならではの個と個を結びつける仕組みを持ち込みました。
これは何も住宅業界だけではなく、宿泊業界の「Airbnb」、日本で始まった個人所有の自動車をシェアする「Anyca」なども同じ視点を持っています。もしかしたら、今は想像もできないあの業界もインターネットのマッチングが参入するかもしれませんね。

アクトゼロ 山田