【第2回】企業はInstagramをどう活用していけばいいのか考えてみる~運用編~

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アクトゼロの藤村です。木曜日のプランナーズブログをお送りします。

今、多数の企業が注目するInstagramについてのエントリー、今週は第2回目です。
先週はInstagramを活用するにあたって、課題となるであろう3つのウィークポイントについておさらいしました。
外部送客ができない、拡散しづらい、公式インサイト機能がないソーシャルメディアで企業アカウントの運用を始める際、「Instagramをどう使うのか」について悩まれる担当者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

まずは、Instagramのアカウントの活用に優れた、3つのアカウントをご紹介します。

イメージ広告として成功している、TOYOTA_jp

トヨタの国内ローカライズアカウントです。
全体的にかなり洗練されたクリエイティブになっており、一枚一枚がポストカードやポスタービジュアルのような美しさですね。
また、メディアのユーザー層を意識して、紗栄子さんやエリーローズさんなど人気ファッションモデルを起用した広告的投稿も行っています。

車メーカーとInstagramの親和性はアパレル、飲食に引けをとらず、保有フォロワー数ランキングでもその多数が上位に食い込んでいます。

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現在のInstagramで最もスタンダードな企業アカウントの立ち位置は、このような「イメージ広告」としてのポジションだと思います。

TwitterやFacebookのようにただ風景を切り取ったカジュアルスナップを投稿する場というよりは、写真を「作品」として扱う傾向が強いInstagramでは、クリエイティブレベルに相応の水準が求められがちです。
スマホ閲覧時、画面専有面積の約8割が画像で構成されるフィードのレイアウトからして、Instagramはテキストアプローチを重要視していません。

しかし、このレベルのクリエイティブを次々用意するのは、現実的になかなか難しいですよね。

 グローバルなビジュアルコミュニケーションで成功する清水寺

言語の壁に縛られない視覚的コミュニケーションが、Instagramの強みでもあります。
清水寺は、海外ユーザーへのアプローチを強く意識しながら、美しい日本の景色を鮮やかな写真で展開しています。

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全ての投稿が非常に高いエンゲージメントを獲得しており、1万件近い「いいね」を獲得するものも。
「#kyoto」「#japan」といったビッグワードハッシュタグを積極的に活用し、清水寺に限定されないジャパンカルチャーのプロモーションとして、グローバルに成功しています。

海外から寄せられるコメントには「来日の際に訪れたい」といった旨のものも多く、今注目を集める訪日観光客をターゲットとしたマーケティング戦略に、強く効果を発揮できている点にも注目です。

緻密なコンセプトの元、ミニドラマを連載展開するNEC LAVIE

NECのPC「LAVIE」は、「LAVIE City」という架空の街に暮らす、ミニチュアの人形たちの家族ドラマを連載形式で運用しています。
マウスやキーボード、タブレットなどNECの製品が街の背景として登場し、独特な世界観でストーリーが展開されていきます。

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ドラマのシナリオは基本的にコメント欄で語られますが、Instagramのマイクロビデオ機能を活用したコマ送りのコンテンツが時折混ざります。
ドラマの続きを待ち望むファンを3万人以上獲得しており、フォロワーには外国人も多く含まれます。

LAVIE家 第44話『回想④離れ離れ』 社長「その後、妻を治療するために君の家族は外国に移住することになった。それ以来、この街の花火大会は無くなってしまったんだよ」 留学生「僕の両親に、そんな過去があったなんて」 #LAVIE_CITY #miniature #回想 #隠された過去 #社長 月曜日につづく… LAVIE Episode 44 [Reminiscing 4 – Separation] President: 「After that, your family moved abroad for your mother's medical treatment. Since then, this town has not had a fireworks display.」 iStudent: 「I had no idea of that part of my parents' past.」 #LAVIE_CITY #miniature #reminiscing #HiddenPast #President  To be continued on Monday…

LAVIE Cityさん(@lavie_city)が投稿した動画 –

 

いかがでしたでしょうか。
業種は様々ながら、いずれのアカウントも“徹底して統一された世界観”に基づき、運用されていることがわかります。

広告が一般開放されていない現在のInstagramでアカウント運用をする意味のひとつは、企業の世界観やカラーをビジュアルで自由に表現し、それをファンとの共通認識として育てていくことにあります。

Instagramは大きく可能性を秘めたメディアではありますが、機能豊富なFacebookと比べると、目的によっては不適当と判断せざるを得ないケースもあります。
例えば現在のInstagramは、ダイレクトなコマース分野で見える数字を出せるサービスではありません。

しかし、4マスや交通広告のような媒体と比較したとき、ハッシュタグにせよファンにせよ、より貴方の企業に近しい場所に居るであろう人々に恒常的にアプローチできる点が、Instagramの強みではないでしょうか。

 

次回は、Instagramをキャンペーンに活用している企業の事例のご紹介と、運用とは少し違った観点でのInstagramの魅力について考えてみます。