あなたの死後、Facebookページはどうする!?「追悼アカウント管理人」を設定しよう

友人に近況を報告したり、コミュニケーションなどを図ることができるSNSは非常に便利で楽しいものです。そこには、その人の日常やビジネスでの成功、家族の近況など、ユーザー自身の人生そのものが記録されていると言えるでしょう。

もし、あなたが突然亡くなった後、そのアカウントは凍結してしまうことになります。ヘビーユーザーほど、自分の死後に自分のアカウントの管理を誰かに託したいと思ったことはないでしょうか。

Facebookは昨日12日、ユーザーが亡くなった後の追悼アカウントの管理人を、生前に自ら設定することができる機能を日本で提供を始めました。この機能はアメリカで先行して2月から提供されており、オーストラリア・ニュージーランドと同じタイミングで他国に先駆けて提供されました。(参考:自身の死後、Facebookアカウントの管理を託せる「Legacy Account」開始

生前に、”追悼アカウント管理人”を指定しておくと、ユーザーが亡くなった後に、プロフィール写真とカバー写真の変更が追悼アカウント管理人によって可能になります。また、タイムラインで一番上に表示される投稿も固定することができます。亡くなった旨の報告や、葬式の日程などを知らせることを想定しているのでしょう。また、リクエストがあって未対応だった友達からのリクエストの対応も行うことができます。ただ、管理人は亡くなったユーザーのプライベートなmessengerによるメッセージなどは閲覧できません。

家族にこうした知識・技術に明るい者が一切居ない私は、早速、会社の同僚に追悼アカウント管理人になってもらうことにしました。まずはFacebookの設定からセキュリティ設定を選択し、一番下の「追悼アカウント管理人」を選択します。

20150513_01

Facebookユーザーの中から、管理人を依頼する人を選択します。通常であれば自分の友人を選択するべきですね。弊社の山田を指名。

20150513_02追加後、管理人にmessengerでメッセージを送ることができます。「直接会って伝えるのもいいかもしれません」というのは確かに。この機能を知らなければ一体何事かと思うことでしょう。なので、事前に山田には相談しておきました。

20150513_03これで管理人の設定が終わりました。死後にアカウントを削除することも選択できます。

20150513_04

では、管理画面はどうなるのでしょうか。私は実際に死んでみることにしましょう…という訳にはいかないので、追悼アカウントがどのようになるのかは分かりませんが、Facebookの発表資料によると、ユーザーの名前の上に「Remembering」と掲出されています。日本語だとどう掲出されるのでしょうか。

実際、ユーザーが亡くなり、そのアカウントを追悼アカウントに変更するには、家族や友人からのリクエストが必要です。任意ではありますが、死亡を証明できる記事や証明書類へのリンクも必要になります。このリクエストがFacebook側に承認されると、故人のアカウントは追悼アカウントになり、事前に設定した追悼アカウント管理人による管理が可能になるようです。

20150513_05
https://www.facebook.com/help/contact/651319028315841

かつては、死後しばらく経ってから風の噂で誰々が亡くなったことを聞いた…、なんてことが多かったと思います。SNSで効率的(!?)に情報を共有し、そしてネット上に自分の生きた爪痕を残す。そして、命日には故人を偲んでメッセージを残すというようなコミュニケーションが可能となりました。

個人的には「遺言」のような、最後のメッセージを投稿できる機能が欲しい、と思っていたら、既にFacebookアプリで「If I die」というサービスがありました。

20150513_06http://ifidie.net/

動画やテキストで保存しておいた遺言を記録させておき、事前に”委託先”として選んだFacebookの友人3人がユーザーの死亡を確認すると、自動的に遺言メッセージが公開されるのだとか。残念ながら、現状ではインストールすることができませんでしたが、なかなか興味深いアプリです。

あなたの死後も残るSNSのデータと友人たちへのフォローも考えてみてはいかがでしょうか。

参照:http://ja.newsroom.fb.com/news/2015/05/adding-a-legacy-contact/