YouTubeのスマホ経由の利用者は3,000万人超に ~ニールセン発表のデータから

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調査会社であるニールセンは、昨日、「「ビデオ/映画」カテゴリの最新利用動向」を発表しました。(http://www.netratings.co.jp/news_release/2015/02/Newsrelease20150224.html)4400名以上の調査サンプルから集めたスマホ・PCによる視聴率データのうち、同社が独自に分類した「ビデオ/映画」カテゴリーを分析した統計データになります。

2014年1月から2015年1月の1年間の「ビデオ/映画」カテゴリーの利用者推移を表したグラフが上記のものです。2014年1月時点ではあまり差は無いようでしたが、徐々にスマートフォン経由での利用が増加する一方、PC経由での利用は微減しています。2015年1月時点ではスマホ経由が3,701万人、PC経由は2,682万人と、スマホからの利用者がPCを1000万人程度上回る結果となっています。

「ビデオ/映画」カテゴリー中、スマホ・PCともに2015年1月に利用者数ランキング上位3サービスが「YouTube」「ニコニコ動画」「GYAO!」となっています。この3サービスの利用者のデバイスの内訳を表すグラフが上記のものになります。YouTube・ニコニコ動画はPCよりもスマホ経由での利用が多く、それぞれ約1.6倍~1.7倍の差が目につきます。1位の「YouTube」はスマートフォンからの利用者が3,000万人を超えたことも注目すべきポイントです。

これらの傾向とは逆に、GYAO!では、スマホよりもPC経由での利用が多く、約1.7倍という差がついています。「GYAO!」は年間を通して、PCからの利用者がスマートフォンを上回っている結果となっていたようです。

利用者属性を見てみると、3サービスとも同様の傾向で、スマートフォン経由は女性の割合が高く、PC経由は男性の割合が高くなっています。ニコニコ動画はPC経由の男性34歳以下の割合が28%と、他2サービスと比べると10ポイント程度上回っているのが特徴的です。

ちなみに、同社が2009年9月に調査した、3動画サービスの性別、年代別の利用者構成のグラフです。(http://www.netratings.co.jp/news_release/2009/10/Newsrelease20091027.html) アクセスに使用したデバイス別ではないので、単純に今年のデータと比較はできませんが、全体的に比較的男性ユーザーが多いことは変わらないようです。

スマートフォン経由とPC経由の、一訪問あたりの利用時間を比べてみると、3サービスともにPCの方が長い結果となっています。特にニコニコ動画では、PC経由の利用時間は27分・スマホ経由では3分と、約9倍もの差が見られました。一人あたりの利用回数を比べると、ニコニコ動画・GYAO!はPC経由の利用の方がスマホ経由よりも多いのに比べ、YouTubeでは、スマホ経由の方が上回る結果となっています。 

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ざっくりとした印象としては、ニコニコ・GYAO!はPCの前でじっくりと視聴し、YouTubeはスマホでちょこちょこ視聴するといった感じでしょうか。YouTubeは、Androidではデフォルトでアプリとしてインストールされており、スマホにおいて利用する障壁が、他サービスと比べると低いので、スマホでの利用が高いといえるのではないでしょうか。(iOSにも、昔は標準でインストールされていましたが。) 日本人はあまりスマートフォンでアプリをインストールしない傾向が高く、ユーザーの2割はアプリを全くダウンロードしないというデータもあります。(http://markezine.jp/article/detail/21517) こうした特徴からもYouTubeの強さを伺うことができると思います。

参考:1ヶ月あたりのスマホアプリダウンロード回数

インターネットのアクセスに利用するデバイスは、徐々にPCからスマートフォンやタブレットPCに移行しているのが世界的なトレンドです。それによって、web動画を視聴するスタイルがどう変化していくのでしょうか。今後の変化も引き続き見守りつつ、定期的にレポートできればと思います。 

Photo by Dick Thomas Johnson MIKI Yoshihito