人気の”ゲーム実況動画”で広告収益を!Nintendo Creators Programが発表

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YouTubeやニコニコ動画といった、動画共有サービスには様々なカテゴリーに渡る動画が公開されていますが、人気の高いカテゴリーの一つとして挙げられるのが、「ゲーム実況動画」です。これは、ゲームのプレーヤー(動画の投稿者)が、プレイの様子や感想などを自らの声で実況する動画のことです。

Youtubeでは、日本のトップ100チャンネルの再生数割合(2014年6月)のうち、24.5%、つまり4分の1がゲーム動画を占めています。また、niconicoでは動画再生数の34%、生放送番組数の52%をゲーム動画が占めているという報告があり、その人気ぶりを証明しているといえます。(参照:http://www.gpara.com/infos/view/15977

ゲーム実況動画のストリーミング配信プラットフォームである、twitch(http://www.twitch.tv/)は、昨年の9月、米Amazon.comに約1000億円で買収されたことが話題になりました。5500万人以上のユニークユーザーが訪れ、100万人の配信者によって作られたコンテンツを計150億分間以上視聴していると言われています。

20150204_01また、SONYのゲーム機Playstation4(PS4)では、単体でtwitchやUstreamにプレイ動画を公開・共有することができる機能があり、容易に配信することができます。北米などでのPS4発売後から一週間も経たないうちに、約650万ものコンテンツが共有されたと言われています。

ところで、昨年あたり、一般の方にも「YouTuber」というキーワードが普及したように思えます。YouTubeに動画を公開して、再生数に応じてYouTubeから広告収入を得る配信者のことを指し示すますが、ゲーム実況動画でも、実況やプレイが上手い、人気の配信者(実況者)も多数おり、そうしたジャンルのYouTuberも増えているようです。そうした人達にとって、ホットなニュースが先日発表されました。

任天堂が、YouTube に投稿された「任天堂の著作物が含まれる動画」からの広告収益を投稿者に分配するNintendo Creators Program のベータサービスを始めました。

これまで任天堂ゲームのプレイ動画などによる広告収益は、YouTube のルールに則り元の権利者である任天堂がすべて得ていましたが、今後は投稿者にも分配されます。

任天堂、YouTube動画の広告収益を投稿者と分配するNintendo Creators Program ベータ開始

20150204_02https://r.ncp.nintendo.net/

登録にはGoogle アカウントと、分配金の受け取り用にPayPay のビジネスアカウントが必要になります。登録はYouTubeチャンネル全体だけでなく、動画単位でも登録が可能になります。広告収益のシェア比率は、原則としてチャンネルが70%、動画が60%ですが、適時見直されることがあるとのことです。

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 参加条件として、口頭(YouTube動画の中の実況の声)か、文字(YouTubeのキャプションや、動画内でのテキスト表示で)で、「私は、Nintendo Creators Programのライセンスによって、この動画で任天堂コンテンツを使用しています。この動画は、任天堂による援助や支援がなされているものではありませんが、この動画から得られる広告収益は任天堂と分け合われます。」という情報開示を行うことが必要になります。

利用可能なゲームはWii U向けのものから、古くはファミコン向けのものまで多くのものが開示されています。(利用可能タイトルリスト) あくまでソフトが任天堂発表のものなので、任天堂のハードウェアで発表されたソフトウェア全てが対象になるわけでは無い点は注意が必要です。

また、任天堂は昨年11月にniconicoの「クリエイター奨励プログラム」にも対応しています。公式に「ゲーム実況」「弾いてみた」「描いてみた」などの動画投稿を認め、人気に応じた「クリエイター奨励スコア」を付与しています。(スコアは現金やニコニコポイントに交換可能)

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「ゲーム実況動画」は、ゲームの宣伝になるという主張がある一方、著作権を侵害している可能性が大きいという問題を抱えています。実際、訴訟沙汰になりかけ、動画配信者が示談金を支払った事例もあります。(プレイ動画投稿は示談金支払いで決着 「徹底抗戦」したゲームメーカー

メーカー側が公式に著作物の使用を認め、広告収入をシェアする試みが始まっています。

Photo by Shunichi kouroki sean dreilinger