たった4日でぼったくり居酒屋を閉店させるTwitterの威力

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新年あけましておめでとうございます!アクトゼロの藤村です。
本年もソーシャルメディアまわりの話題を中心に、最新の情報をお届けいたします。

さて、ご存じの方も多いでしょうが、昨年12月末から今月頭にかけて、ある「ぼったくり居酒屋」の話題でTLがもちきりになりました。
これまでも当ブログにてTwitterの拡散力の威力については散々取り上げてきましたが、この「ぼったくり居酒屋騒動」は、爆発的に伸びた告発ツイートからわずか4日というスピードで、一旦収束しています。

起爆ツイートから店舗閉店までの流れ

コアとなったポストがツイートされたのは、2014年12月27日の22時ちょうど頃です。
新宿で営業する「風物語」という居酒屋で、明らかに不当な金額を請求されたことをひとりのユーザーが訴えました。

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【拡散希望】が文頭につけられた本ツイートは三万強のリツイート数を記録し、「風物語」の悪評は証拠のレシート画像と共に、瞬く間にバイラル。
下記グラフは、「風物語」というワードを含んだツイート数の推移を全ツイート中から10%抽出(※)したものです。
沈静化しつつあった5日に再び話題を伸ばしているのは、訴求力を持つ大型まとめサイトに事の顛末がまとめられたことによる、二次拡散現象が起きているものです。

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※ 解析ツール:Insight Intelligence

このツイートが出回った2日後の29日、運営母体公式HPにお詫び文が掲載され、31日には該当店舗の閉店および、過剰に支払った金額分の返金に対応する旨が発表されました。
あっという間に自体は収束に向かいました。ことの発端から店舗閉店まで、わずか4日間の出来事です。
虫の混入事件で最終的に販売を無期限停止となったぺヤング事件は記憶に新しいですが(Twitter分析で見る、ペヤング異物混入騒ぎ)、いち消費者のソーシャルでの発言が企業にもたらす影響力は、数年前と比較しても目に見えて強力になってきていることがわかります。

所謂少額ぼったくりと呼ばれるこういった不明朗会計の飲食店が後を絶たないのは、事を荒立てる労力に被害額が見合わないと、被害者が泣き寝入りするパターンが殆どだからだといわれてきました。
ところが、時に指先ひとつで企業に大打撃を与えることができてしまうのがソーシャルメディア。
被害者拡大の抑止になればと告発ツイートを行ったユーザーも、本件が店舗閉店までの大事になるとは想像だにしえなかったのではないでしょうか。

さいごに

ツイート主のフォロワー数は600人強と、決して数万のファンを保有するアルファツイッタラーというわけではありませんでした。
忘年会シーズンという時節的な話題性、添付されたレシート画像のインパクトなど、様々なタイミングが重なって爆発的にバイラルした「ぼったくり居酒屋」ツイート。
Twitterでは素顔や実名を明かしていないユーザーも多く、SNS上でどれだけの発言力、影響力を持つ人物なのかを、一見して判別することはできません。
ソーシャルが浸透した今の時代、オンラインオフラインを問わず、ほぼすべての消費者がミステリーショッパーであることを、企業側は今一度、ただしく認識していかなくてはなりません。