中国のSNS事情、微博に微信って?

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こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

このブログでソーシャルメディア関連の話題を取り上げる時に、よく名前が挙がってくるサービスと言えばFacebookとTwitterが殆どです。
グローバルでサービス展開がされており、企業向けの機能も提供されているなど、ビジネス利用が活発に行われていることから、必然的にこの2サービスが多くなっているのです。さらに、ソーシャルメディアで取り組む上で、両サービスの本場である米国や欧州などに参考となるケースが多いことも、その傾向を後押ししています。

そんな中、多くのユーザーがいるにも関わらず、まだまだ本格的に取り組む企業が少ないサービスがあります。
それは、日本国内向けではないのですが、中国の独自SNSです。

中国では独自のSNSが発展

日本国内にいるとあまり実感がないかと思いますが、中国はそのお国柄、独特なネット文化を持つことで知られています。

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まず、CINIC(China Internet Network Information Center)の発表によると、中国のインターネットユーザーは6億人を超える規模にまで膨らんでおり、日本とは比べ物にならない数の人々がインターネットに接続しています。中でも、モバイルでのインターネットユーザーは8割を超え、スマートフォンなどの携帯端末でのインターネット利用が活発であることが明らかになっています。
インターネット上におけるユーザーの利用傾向としては、SNSなどのコミュニケーションツールとしてはもちろん、最近ではショッピング(オンライン決済)や旅行予約の分野が大きく伸びてきているようです。

それほどまでにインターネットユーザーが多いわけですから、当然、Webサービスも活発に利用されています。
といっても、みなさんもご存じかと思いますが、中国にはネット規制があるため、FacebookやTwitter、Googleといった国外のサービスを、中国国内で利用することは“基本的には”できません。

そういった背景にあるため、独自のWebサービスが生まれて発展してきたというのが、他国とは大きく異なるインターネット事情になります。

微博と微信

中国のネットサービスの中で、最近よく耳にするのが、微博と微信という2つのサービスです。

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微博は“ウェイボー”と読むのですが、よくミニブログと呼ばれることが多く、ユーザーの投稿で成り立つサービスとなっています。また、友達や企業、有名人のアカウントをフォローすることで、そのフォローしているアカウントの情報を受け取ることができることから、情報収集にも使われています。ちなみに、投稿の文字数の制限などもあることから、中国版Twitterと表現されることも多いのですが、日本におけるFacebookの役割を兼ねているとの見方もあり、Facebookの要素が入った中国版Twitterといった認識が良いのではないかと思います。

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確かに、投稿された内容を見てみると、見慣れた「親指を立てたアイコン」が投稿エリアに付いていることからも、さすが中国といった印象を受けます。
微博はいくつかの会社がサービスを展開していますが、話題に上るのは「新浪(シナ)」社が提供する「新浪微博」を指すことが殆どです。

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そして、微信は“ウェイシン(WeChat)”と呼ばれ、ここ最近急速に存在感が高まっているサービスです。
微信は友達とのメッセージのやり取りや、設定したグループ内でのチャットがメインとなっており、コメントのやり取りが中心のいわゆる中国版LINEといったところです。
スマートフォンでのインターネット接続ユーザーが多い背景を考えると、パーソナルなデバイスと連携したこうしたメッセージ系アプリが成長しているのも納得です。

見逃せない中国市場だけれど…

中国は市場としては非常に大きく、世界中の企業がこぞって中国マネーを狙っている状況の中、いち早く展開できるマーケティング手法として、微博や微信といったサービスの活用は、非常に魅力的に思えます。
とはいっても、欧米や日本のやり方がそのまま通用するとは限らないのが、中国という国ゆえの難しい点です。もちろん政治的な違いもありますが、国民性の違いが欧米諸国や日本と大きく異なる点だと思っています。

当然、中国独特の文化や風習をしっかりと理解しておく必要がありますし、物や購入やサービスを利用する時の行動分析などをしないことには、SNSを使ったコミュニケーションもままならないことは容易に想像ができます。
サービスの使い方はとっても簡単なのですが、これまでのやり方が通用しない可能性が高いと言えます。中国でのネット戦略を考える際には、しっかりとした事前調査を行い、文化や国民性の理解を深めなければ、成果を出すことは難しいかもしれません。

アクトゼロ / 山田