YouTube 素材 青森

「自由利用できる素材」という手法で、地方の魅力を動画で訴える

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観光客の誘致や、知名度の向上のために、日本各地の首都圏以外の自治体、いわゆる”地方”に住まう皆さんがネットを使って地元の情報発信を行っている機会をしばしば目にします。

その際に、”動画”という表現手法は、「百聞は一見に如かず」ということわざ通り、地方の魅力を端的に魅せるにはちょうど良いようで、Ustreamなどのような動画生中継で各地の祭りや、花火大会等のイベントを中継したり、地元の青年会などによる番組を中継しているシーンをよく見かけます。

20130909_01http://nagaoka-ust.com/

今回は、こうした動画を使った地方の情報発信で、少し違った取り組みを行っている青森県の事例をご紹介致します。

あおもり映像コンテンツ・プロモーション

20130909_02 http://amcp-aomori.jp/

こちらのサイトには、YouTubeをプラットフォームとして動画素材が公開されています。これらの動画素材は青森県の職員が自ら撮影し、県として著作権を保持しながら管理・蓄積しながら、プロ・アマチュア問わず、広く一般に利用してもらうことで、効率的に県のPRに繋げる取り組みです。

2010年9月から開始され、今では4000本以上の動画素材が公開されています。ユーザーは、動画素材の著作者が青森県であることを明示(ウォーターマーク(透かし)を消さずに使えばOK)すれば、商用利用を含め自由に利用することができます。

動画のクォリティーは決して低くなく、商用利用として活用できるレベルの動画が多いといえます。プロの映像アドバイザーの協力によって、映像のクォリティーにも配慮しているようです。「県内の美しい風景」「多くの人に訪れてほしい観光地・祭」「美味しい料理や食材」「後世に伝えたい文化」などを対象に撮影しています。

自由に使える動画素材を公開し、青森県の露出の機会を増やすことは、最終的には安価で効果的なPRであるといえるでしょう。こうした取り組みを、県が主体となって進めることに意義があるのだと思います。

 そもそも、この事業を開始した理由は、”著作権”に関して、県が抱いていたジレンマからのようです。

”県の広報番組や県が民間企業などに委託し制作したPRビデオなどは県に著作権がなく、また、保管されている各種映像などについても、著作権の所在が把握できない等の理由から外部への映像提供などといった二次利用が極めて困難となっており、自由な利活用が出来ない、といった問題を抱えています。

そのため、映像を職員が自ら撮影し、県が著作権を持つ映像資産を蓄積するとともに、その利活用の促進を広く図ることで、県だけでなく、市町村や県内観光団体や県内企業など県民全体が、企業誘致・観光客誘客・商談等あらゆる場面において、安価で効果的なPRを図ることを可能とします。”

広く利用してもらうことで、効率的に県の魅力をPRする。こうした手法に、地方発の動画による情報発信のヒントがあるのではないでしょうか。