PPVではない方法でUstream配信で収益を上げるには?

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最近立て続けに、web動画配信、中でもUstreamの課金配信についてご相談を頂く機会がありました。web動画ライブ配信が一般化してきたことを背景に、収益を上げるビジネスを作り出せないか模索するシーンが多くなってきたのではないでしょうか。

これまで私も、弊社ブログでweb動画の課金配信についていくつか記事を書いて来ました。

USTREAMの課金配信で大儲けできるのか!?(2011.11.07)
USTREAM PPV チケットコードによるプロモーション(2012.01.23)
動画の課金配信を行うならニコニコ動画がベスト?(2012.07.09)

まとめてみると、

◆Ustream課金配信を行うには法人向けサービスを利用する必要がある。サービス利用料・制作費等の費用は決して安くなく、回収・収益を上げるハードルは意外と高い。
◆初期費用がかからず、売上の按分で済むので、アーカイブ動画の課金配信はニコニコ動画が 適している。

こんなところが言えるでしょうか。残念ながら、PPVのUst配信で収益を上げるのは、けっこう大変なことだと思います。

UstreamPPV成功=「コアなファン」が一定数付いているコンテンツ

しかし成功している事例も多数あります。裏付けがある訳では無いので、具体的な事例を挙げるのは避けますが、既にコアなファンが一定数付いているコンテンツはPPV配信が継続して行われており、成功しているようです。例えば、アイドルグループのコンサートや舞台、スポーツ番組などがこれにあたります。逆に言うと、浅いファンが広く付いているコンテンツでは、なかなか課金サービスにまで付いてくる意思は薄いので成功は難しいようです。

PPVに必要な費用で大きものが、カメラマン等の技術職にかかる「制作費」です。視聴者からお金を頂く以上、ある程度の映像クォリティーの担保は必要でしょう。ここで、プロの映像スタッフをPPVのためだけに準備するのではなく、例えばDVD販売用に収録するついでに配信するなど、複数目的があれば制作費も圧縮できます。演劇のゲネプロ中継などではこのようにして成功している事例もあるようです。

自分の放送チャンネルを媒体化して、制作費の回収・収益確保を!

PPV以外に、ちょっと特殊ですが、Ustream中継で収益を上げるモデルを作り出すことも可能です。

通常、Ustreamの無料サービスで配信する際には商用利用はNGです。しかし、有料サービスを利用することで商用利用OKとなります。

Ustreamアドフリープラス

もともと、無料配信時に一方的に出てしまう広告をカットするためのサービスですが、このサービスを利用すると、9800円/月から商用利用可能となります。TVショッピングのように、番組内で物品を販売するような通信販売番組を配信することが可能になります。

上記サービスの”フルパッケージ”ではiFrame使用可能とありますが、これは、配信ページの一部に別のウェブサイトを表示させることが可能であることを意味します。もちろん自分で作成した任意のページを指定することもできます。このiFrame部分をスポーンサーのバナーエリアとして販売し、番組を媒体化させるという商用利用もOKです。これにより制作費の回収・収益確保を目指すことが可能になります。PPVの視聴料から収益を上げるのではなく、広告収入で収益を上げるのです。

アドフリープラスの上位版サービスでは、様々な箇所のバナー操作が可能だけでなく、
不具合発生時の優先対応、Ustサイト等での広報などもフォローします。 

バナーだけでは販売しづらいのであれば、例えば、番組中に映像CMを流すこととセットにして販売したり、Ust以外に媒体があればそれらとパックにしたり、イベントなどの場合にはブース出展とセットにしたりして販売することなどが考えられるのではないでしょうか。

広告エリアとして販売する以上、バナー経由のアクセス数がどれだけあったか等、iFreamに表示させるページに効果検証できる仕組みを準備することも必要になるかもしれません。

この手法の場合、結局は番組主の営業力が重要になってきますが、こうしたスキームが実現可能であればUst配信で収益を上げるハードルはグッと低くなります。ただ、番組の内容が必ずしもこうした広告枠の販売とマッチするかどうかは別の話ですが…。もし実現すれば、PPVよりも初期費用が少なくて済み、事前の広告販売によって配信前に収益が確保できる、視聴者は番組を無料で視聴できる=より多くの視聴者数が望める、など、メリットは大きいと思います。

Photo By thinkjose  ekai