ただいま、京都・祇園祭の魅力をPinterestでご紹介中!~Pinterestを本格的に運用してみて~

現在、私高寺は京都に来ています。京都は1200年近い歴史を持つ「祇園祭」の真っ最中。3連休が重なるという、近年稀を見る良い日取りで、連日多くの観光客で賑わっています。 山鉾と呼ばれる33基の山車が参加し、16日までの宵山と呼ばれる前夜祭や、17日に行われる山鉾巡行という山車のパレードがメインのお祭りです。

賑わう四条通りと月鉾 http://pinterest.com/pin/245798092133311148/

毎年、弊社では、新しいwebや映像の技術の実験の場として、京都・祇園祭の情報発信を行なっています。昨年はUstreamによる完全密着中継を行いましたが、今年は、facebookの次に流行が来るのではないかと言われている「Pinterest」で写真による情報発信を行なっています。

Pinterest “京都祇園祭 Kyoto Gion Festival” http://pinterest.com/kyotogionfes/

Pinterestでは、写真のテーマごとに「Board」という単位で分別することができます。Pinterestでは、アカウント単位だけでなく、自分に興味のあるBoard単位でフォローをすることができるため、京都と祇園祭をテーマに以下の10のBoardを準備しました。

Gion Festival 2012
今年の祇園祭の様子を紹介。山鉾(山車)やそれを取り巻く状況の写真を公開しています。

ENNNICHI
様々な縁日が出店されているので子供の頃のノスタルジーに浸れるような写真を公開。

People of Kyoto
祇園祭を楽しむ人々の様子の写真を公開。

Kyoto Sweets
京都の美味しいお菓子や甘味の写真を公開。 

Parttern of Japan
祇園祭の鉾町は呉服関係のお店が多いので、日本らしい着物などの柄の写真を公開。

Kyoto cuisine
京都で私が食した美味しいものの写真を公開。

The street of Kyoto
京都の街角のさりげない風景の写真を公開。

Temples-and-Shrines in Kyoto
京都の寺社の風景写真を公開。

Scenery of Kyoto
京都ならではの風景写真を公開。

 ◆Miscellaneous goods of Kyoto
翻訳すると”京都の雑貨”。京都ならではの和な小物の写真を公開しています。 

日本に先行して流行しているアメリカでは、女性ユーザーが多いということを意識し、女性にも受けやすいネタを扱うBoardもあえて準備しました。例えば、スイーツや、雑貨、日本の柄あたりがそれに当たります。

まずは、既にPinterest上にある写真をRepin(twitterでいうリツイート)し、既にいくつか写真がある状況を準備。やがて、オリジナルの写真で埋めていくことを考えていました。

7月13日当時の状況。まだ、上洛前だったのと、Pinterest上に
今年の祇園祭の写真が無かったため、”Gion Festivl 2012″は空欄でした。

多くのユーザーにRepinされるには、写真のセンスが重要なので、普段持ち慣れたビデオカメラの代わりに、一眼レフを持って大奮闘。まるで梅雨が明けたかのような晴天・暑い中、写真撮影に明け暮れました。

 その努力の結果もあって、なかなか良い写真が集まったBoardが出来上がってきています。

 

Pinterestを企画として本格的に運用してみて

今回は、ビジネス目的ではなく、実験の意味が大きい企画ですが、個人的な実験利用以外に本格的に企画として運用してみて気づいたことを挙げてみます。

◆なるほど。直接購買に繋がるランディング先に結びつけやすい訳だ。
 Repin(他人の画像を自分のボードに貼り付ける)・Pin(Boardにオリジナル写真をアップロード・公開する)ともに、画像にリンクを貼ることができます。このリンクのURLは、Repinしたユーザーによって変えることができるのですが、特にRepinユーザーが変更しない限り、リンク先URLは保持されたまま、Pinterestの中をRepinを通して回遊していきます。

もし、Boardに貼った写真の商品の販売に結び付けたい時には、その商品が実際に購入できるECサイトのページにリンクを貼れば、比較的他のSNSよりも距離が短く購買に繋げることができる可能性があるといえるでしょう。

 リンク先は、Repinされた先でも、Repinしたユーザに変更されない限り、保持される。

 ◆リアルタイム性は全く求められない
 自分の興味のあるテーマの写真を共有するPinterestは、更新後、じんわりと興味あるユーザーが集まり、共有されていきます。祭のように、○時に×の儀式やイベントがある、といったような、時間軸に沿ったイベント性の情報発信にはPinterestには合いません。時間軸に関係ない、”写真”というコンテンツの質が基となって、祇園祭終了後に時間をかけて広く共有されていくのがPinterestです。今回、時間経過軸が求められる情報は、昨年より引き継いできたfacebookページで行い、興味あるユーザーをPinterestに誘導するという連携を取りました。

http://www.facebook.com/kyotogionmatsuri

 最後に

 写真の品質によって、 徐々に共有されていくPinterest。更新中の今よりも、この後、数週間・数カ月後にどんな広まり方をしているのかが楽しみです。

この、”醸成に時間がかかる”点は、フォロワーの増え方にも特徴があります。ページを公開した当初は、全くフォロワー数が伸びなかったのですが、ここ数日の間、それまでの勢いとは違う伸び方をしてきているのです。祇園祭が終われば、Pinterestの更新も終わる予定ですが、恐らく、その後もフォロワー数は伸びていくことでしょう。

SNS毎にそれぞれの特性があり、イベントの内容や伝えたいこと・目的によって、情報発信をするSNSインフラを選ぶことが重要です。

この記事が投稿される予定の、7月17日11時頃、まさに京都では山鉾巡行と呼ばれる、33基の山車が京都市内を練り歩くパレード中のはずです。是非、私達が運営するPinterest・facebookページを、あなたのその目でご覧になってみて下さい!

◆Pinterest「京都祇園祭 Kyoto Gion Festival」

◆facebookページ「京都祇園祭 (Kyoto Gion Matsuri) LIVE」

Photo By genpi215