クローズ環境でUSTREAM配信を行うには

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USTREAMに関する提案を特に広告代理店の方に行なっていると、一般に公開せず、パスワードなどで保護し、クローズ環境で限られた視聴者だけに配信できないか?というご相談をしばしば受けます。株主総会などを想定し、社外にあまり出したくない情報を扱うイベントを、遠方の関係者に視聴させたいという目的からのようです。

そもそも、USTREAMとは、生中継動画を多くの視聴者と共有してコミュニケーションを図ったり、Twitter・Facebookを通しバイラルすること視聴者を増やすことが肝になるwebサービスなので、本来、クローズ環境で使うにはそぐわないサービスだといえます。なので、USTREAM以外のプラットフォームを考えるべきなのかもしれませんが、USTREAMでも一連の施策は可能です。

USTREAM配信にパスワードをかける

USTREAMにはパスワードをかけた配信の機能がもともとあります。ダッシュボードから設定をすることで簡単にパスワードをかけることができます。(番組設定/詳細設定/番組を非公開設定にする)本番前のテスト配信や、身内などの限定した人だけに視聴させる場合に使えます。

放送画面にはパスワード入力が求められます。

手軽に設定できますが、この方法ではいくつか条件があります。

1.パスワードは全ユーザー共通の1種類のみ
 一つ一つのIDに対してPWを発行することができないため、パスワードは全視聴者が共通のものになります。つまり、パスワードを知ってしまえば誰でも観ることができてしまいます。番組配信中に、誰かがSNSや掲示板等のネット上でパスワードを公表してしまうことは容易に想定できます。

2.パスワード保護番組の同時視聴者数は100人まで
 最近、USTREAMの関係者から聞いたのですが、この方法を使った時、同時に視聴できる人数は100人までなのだそうです。それ以上の人数を想定した内容の場合、観ることができない人も発生してしまいます。

あくまで簡易的なものであるといえます。こうした条件でも構わなければすぐにパスワード保護した配信が可能ですが、なかなかこれで良しとすることはできないと思います。

配信者向けパッケージ「アドフリープラス」

よりセキュアにパスワード保護配信を行うには、まず、USTREAMの有料サービス「アドフリープラス」が必要になります。

 これは、配信者向けの有料サービスで、料金を支払えばUSTREAMの映像プレーヤー上に出てくる広告を非表示にしたり、視聴ページに独自のバナーを貼ったりすることが可能になります。また、TVショッピングなどの商用利用も可能になります。

これの最上位「フルパッケージ」(198,000円)で可能になる2機能を利用します。

1.プレーヤー埋め込み制限
通常の配信では、ブログなどに配信画面を貼れるように、埋め込みタグが準備されています。

アドフリープラスのスタンダード・フルパッケージでは、配信のプレイヤーを埋め込めるドメインを指定することができます。つまり、視聴者が閲覧する場所を限ることができるようになります。

2.外部サイト限定配信
USTREAMのサイトから検索できなくする機能です。番組の配信自体を一般のUSTREAMユーザーに知らせないまま配信できます。いわば、番組をUstreamのサイトから隠す機能です。

ブラウザ上でパスワード保護する

「アドフリープラス」の機能を使った上で、特定の場所にプレーヤーを埋め込み、その画面を表示させるためにはID・PWの認証が必要なシステムを構築します。

プレーヤーの埋めこまれた画面のURLもID・PWに基づいたランダムなものとし、更に同一のID・PWでの同時ログインを防ぐ仕組みも実装させれば完璧です。アドフリープラスは商用利用も可能なので、別途、決済システムが必要ですが、視聴のためのID・PWの販売も可能。先日ご紹介した、チケットコードのシステムを使わなくてもPPVが可能になります。

2時間配信を1回だけ行うことを想定しても、最大10000人の視聴まで可能です。同時視聴者数の縛りはなく、もし人数が超えてしまっても、別途超過料金が請求されますが、視聴できなくなることはありません。

このブラウザ上でのID・PWによる管理システムは、弊社のシステム関連の担当者曰く、開発は数日あればできてしまうとの事なので、数十万円程度で可能です。なので、アドフリープラスの料金も含めても、そう大きい費用をかけずにクローズ環境のライブ動画中継を配信することが可能になります。