ホリデーシーズン到来!クリスマス向けバイラル動画広告まとめ(H&M/Sainsbury’s/WestJet/Africa For Norway[SAIH Norway])

アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

今月初めにご紹介した記事「少年がペンギンにプレゼントしたものは?英国百貨店John Lewis(ジョン・ルイス)のクリスマスバイラル動画」では、イギリス百貨店チェーンの感動的なクリスマスバイラル動画をご紹介しました。シーズンが近づくに連れ、今週も様々なクリスマス動画広告がソーシャルメディア上で話題になりましたので、まとめて4つほどご紹介します。

Lady Gaga & Tony Bennett – H&M Magical Holidays

 H&Mがグローバル向けに用意したバイラル動画広告です。アメリカを代表するポップシンガー、トニー・ベネットとレディガガによるアルバムの収録曲から、スウィングの名曲「It Don’t Mean A Thing」に乗せて、H&Mのホリデーシーズン用のコレクションに身を包んだパフォーマーたちによって夢の様なパーティが描かれます。

Sainsbury’s OFFICIAL Christmas 2014 Ad

日本でもかなり話題になりました。イギリスのスーパーマーケットチェーンSainsbury’sのホリデーシーズン向けバイラル動画。第一次世界大戦時、敵味方同士であったイギリス・フランス兵とドイツ兵との間で実際にクリスマスに起きた奇跡を再現した感動的なムービー。機関銃の発達により塹壕戦が本格的に実施されるようになった戦争で、クリスマスには終わると思われていた戦争は終わる気配もないまま長期化、クリスマスに突入しました。ラジオを通して聞こえてくる故郷のクリスマスの様子と歌声に自然発生的に兵士たちは「休戦」を行います。

 WestJet Christmas Miracle: real-time giving

昨年の作品ですが、今週また話題になっていました。カナダの航空会社WestJetのバイラル動画広告。出発空港に置かれた、搭乗券をタッチするとサンタクロースと会話できるモニター。サンタクロースは会話しながら、クリスマスプレゼントは何がいい?と利用者に聞いていきます。「でかいテレビがほしいな」「タブレットがほしい」老若男女それぞれ様々なプレゼントが欲しいと答えます。そして飛行機は出発。利用者が空の上にいる間にWestJetのスタッフが、大急ぎでプレゼントを買い集めます。到着空港でサンタクロースに扮したスタッフからプレゼントが配られ…。移動中の僅かな時間に行われたサプライズ動画でした。

Africa For Norway – New charity single out now!

そしてこちらは、一昨年のものですがとても話題になっていました。「寒いノルウェーのために、アフリカの余ってるラジエーター(暖房)」を送ろうという架空の社会運動「RADI-AID(ラジエイド)」のキャンペーンバイラル動画。かつてクリスマスの時期に、アフリカのためにイギリスやアメリカで行われた「BAND-AID」や「USA for Africa(We are the world のアレです)」のパロディーとして作られている動画で、ほんとうに良く出来ています。サビの部分が特に秀逸です。

Here in Africa (ここはアフリカ)
we’ve had our problems too (僕らにも大変なことはある)
with poverty, corruption (貧困や政治腐敗や)
with H.I.V and crime (エイズや犯罪)
Norway gave a helping hand (ノルウェーは手を差し伸べてくれた)
They taught us what to do (すべきことを教えてくれた)
And now it’s payback time (今こそその恩を返すときだ)

「アフリカの貧困を救おう」という社会運動が行われる際に、アフリカの中でも特に貧しい部分ばかりがフィーチャーされていることの問題を提起するノルウェーの学生団体SAIH Norwayにより問題提起され制作された動画です。

ということで4本お送りしました。いよいよ12月ですね。残り少ない2014年を駆け抜けて行きましょう!

[アクトゼロ/黒沼(@torukuronuma)]