思わぬ広がりを生まないために…公開範囲はSNSの肝

みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

暑さもだいぶ和らぎ、過ごしやすい日々が続いています。秋の行楽シーズンともなれば、旅行に出かける機会も増え、SNSへの投稿も活発になるため、ニュースフィードやタイムラインの投稿では旅先のものが目につくようになります。旅先で少し羽目を外した投稿も少なくなく、旅先での気持ちの高揚から、誰に見られているのかをついつい忘れてしまっているように感じることも。

インターネットのヘビーユーザーであれば、SNSでの炎上の怖さを度々目にしていると思いますが、最近始めた方や、高齢者にとっては、どのように防げばいいのかが分からないというのもあるのかもしれません。

中でも、Facebookの場合は、殆どの方が実名で登録されていることから、投稿の内容に細心の注意を払わなければならないのは、言うに及びません。
個人のユーザーであれば、「友達」や「友達の友達」といった範囲の指定、Facebookページであれば、投稿を見せたいユーザーのセグメントを設定することができるのですが、無頓着な方も一定数いらっしゃるようで…。そんなFacebookのプライバシーを考えてみたいと思います。

Facebookのプライバシー設定が分かりやすく

実際にサービスを利用する上で、非常に重要なFacebookのプライバシー設定ですが、今は以前よりも分かりやすく簡単にできるようになっています。
設定のスタートは変わらず、上部メニューの中にあるカギアイコンから開始します。

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「プライバシーショートカット」というメニューを開くと、見慣れない恐竜的なキャラクターが…
キャラクターに関してはノーコメントですが、突然の登場に違和感を感じながらも、「共有範囲を確認」してみることにしましょう。

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共有範囲の確認は、全部で3つのステップに分かれていて、まず始めに、投稿を共有する範囲を設定します。
この設定で、自分の投稿した記事を見せていい範囲を指定する訳ですが、全ての人に見せる「公開」から「友達」のみ、「その他のオプション」を選んで、より細かくカスタマイズすることができます。
特定の人に見せたくない場合、例えば職場関係や、親族などの特定の繋がりを除外する設定をしている人は、それなりに多いのではないかと思います。

そして、次のステップでは「アプリ」の共有範囲について設定します。

003Facebookアカウントでログインするサービスを利用していたり、キャンペーンに参加したりした際に、連携したFacebookアプリのプライバシー設定を行う項目になります。
自分のアカウントが連携しているアプリが一覧で表示され、名前の右側のカギマークのところでアプリのアクティビティを公開する範囲を選べ、その右側の×マークをクリックすると連携を解除することができます。
アプリごとに、その公開範囲を選ぶことができるため、ちょっと知られたくないようなアプリの場合は「自分のみ」を選択することで、他人に知らせずに使うこともできます。

ずらっと並ぶアプリを見ると、無条件に連携をした自らのプライバシーへの認識の甘さを実感することになるのではないでしょうか…。

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そして最後に設定するのが、自分のプロフィール情報を公開する範囲で、公開する項目を選ぶものです。
ここで設定できるのは、登録している全ての情報ではなくて、重要だと位置づけられているものが抜粋して掲載されています。
ご覧いただいて分かる通り、電話番号やメールアドレスなど、直接的なコンタクト情報が掲載されており、少なくともこの項目はしっかりと設定しておきたいところです。

以上で、共有の基本項目は設定可能です。この設定は、普段使いで忘れてしまいことも多く、定期的に見直すことも大切です。

 企業のFacebookページも投稿の出し分けが可能

個人アカウントとはちょっと異なりますが、Facebookページも投稿記事の公開範囲が設定できるのをご存知ですか?

005ただ、設定できる項目は限られており、「地域」と「言語」の2つです。

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言語については、グローバルに展開されている企業では選択する意味があるとは思いますが、ここでポイントとなるのは「地域」の方でしょうか。
特定の地域で開催するイベントやエリア限定商品を告知するために、地域を絞って投稿を行うことができます。

その他にも、ちょっとした方言や各地域の特色を生かした内容にするなど、コミュニケーションを促進するために有効に活用できそうです。
そこそこ細かな市町村まで指定できますので、色々と試してみても面白いかもしれません。

このように、プライバシーを守るために、しっかりと共有の設定を行うことはもちろん、Facebookページでは、コミュニケーションの新しい形として、地域のセグメントを利用するのも一つの方法であると言えます。

自らの投稿が誰に届いているのか、それをきちんと把握しておくことがSNSの活用において、最も基礎的かつ重要なポイントのように思います。