Twitterもコマース分野参入へ。「Buy」ボタン導入を発表。

アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。

今年に入って、立て続けにタイムラインの仕様変更を発表しているTwitterが今月8日、新たに「Buy」ボタンのテスト運用を開始したことを正式に発表しました。

他アプリケーションへの遷移ナシ。タイムライン上で決済まで。

テスト運用の対象となるのは、iOS、Androidのオフィシャルクライアント。
「buy」ボタンは、通常のツイートの右下に設置されており、タップ後は別アプリケーションに遷移することなく、Twitter内で決済の手続きを済ませることができます。

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画像出展:TechCrunch

 

タイムライン上で購入したい商品に付与された「buy」ボタンをタップ。

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詳細が記載されたウィンドウが開いたら、ページ下部の「Buy now」から購入画面に遷移します。

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あとは決済方法、配送先住所などの情報を入力し、発注確定ボタンをタップするだけです。
これらの個人情報はTwitterクラウド上に暗号化されて保存されるとのことで、発売先のブランドにクレジットカードの情報が渡ることもないのだそうです。

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現在、「Buy」ボタンを利用して商品の販売を行うことができるのは、スタートパートナーの28の組織のみ。
エミネムやメガデスといったアーティストや、自然保護団体のThe Nature Conservancy、ファッションブランドのバーバリーなどがリストに掲載されています。
日本では、キュレーション型ECサービス「Fancy」が正式パートナーとなりました。

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2014年はソーシャルメディア、Eコマース元年?

SNSプラットフォーム内での決済といえば、今年7月に発表されたFacebookでの「Buy」ボタン導入が記憶に新しいですが、Twitterの「Buy」ボタン導入発表は、その僅か二か月後となりました。
Twitterは「Buy」ボタン追加を「ショッピングをモバイルデバイスから簡単かつ楽しみながら行うことができるようにする最初のステップ」であると説明しています。直接的な「モノ」の販売はもちろんのこと、音楽や書籍などのデジタルコンテンツ市場が拡大しつつあるなかで、ソーシャルプラットフォーム内での簡易な決済導線は効果的に活用できそうです。

2014年は、主要SNSのコマース分野参入元年となりました。二大ソーシャルメディアそれぞれの、今後のコマース化の方針に注目しましょう。

 

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