信号待ちを楽しく変えるスマートなアイディア?赤信号のLED人間が踊りだす、smartのバイラル動画広告

(この記事は9/2ビジネスジャーナルに寄稿した原稿と同様の内容です)

金曜日のネットマーケティングレポートをお送りします。
アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

今日は二人乗りの小型自動車ブランド「smart」が公開したバイラル動画広告をご紹介します。smartは #WhatAreYouFOR というスローガンで街を楽しくするアイデアをTwitter上で募集しています。もっとこうなれば街が楽しくなるのに!という自由なアイデアをユーザーから集めるために作られたバイラル動画広告です。信号待ちが退屈なあまり、赤信号でもわたってしまう人は跡を絶ちません。どうすれば安全性を実現することが出来るでしょうか?早速どうぞ。

The Dancing Traffic Light

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「待つことが好きな人なんていません」

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信号を待たず道を渡ろうとするカップル

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「そのことが歩行者にとって交差点を最も危険な場所にしてしまっているのです」

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「だけどもし待つことを楽しい時間に変えることができたら?」

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踊りだす赤信号のLED人形

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「踊る信号」

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街の一角には、LED人形が大きく映しだされた信号型のボックスが現れました。

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続々と中に入っていく人たち。

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中には何やらステージのようなものが、

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目の前のモニターには「ダンスの準備はいい?」の文字が。

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「こうして撮影されたダンスは信号機のLEDにリアルタイムで反映されます」

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こんなかんじで。

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赤信号の異変に気づき注目する信号待ちの人々。

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合わせて踊りだす女の子。

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「どうなったかって?信号でちゃんと待つ人が81%以上の人たちが信号をちゃんと待つようになりました」

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「しかもしっかり楽しんで待つことが出来たのです」

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smartのコンセプトに合った正しいブランディング動画

そもそもsmartは、低燃費で環境にやさしく、必要十分なサイズの二人乗り小型自動車、というコンセプトで始まったプロジェクトでした。2008年からは黒字化し、小型車ブランドとしてブランド認知を進めています。それまで一般車としては常識と考えられていた四人シートを捨てることで、二人乗りならではの高い居住性と安全性を実現した、正にスマートな「発想の転換」がコンセプトにあったブランドです。今回の#WhatAreYouFORキャンペーンでもその成り立ちと同じように、スマートな街についてユーザーにアイデアを募集しています。ブランドコンセプトを正しく表現した動画広告だと言えます。

smartは過去にも、次のsmartは巨大にするというフェイクのコンセプト紹介動画を公開し、大きな話題を読んでいます。その根底に流れるのは軽快なユーモアです。消費者へのブランディングを目的として動画コンテンツの活用がますます進んでいます。