リスティング広告「広告掲載順位はどうやって決まるの?」-入札単価編

こんにちは。アクトゼロ田中です。
全4回にわたり、リスティング広告の掲載順位はどうやって決まるのか?について連載しています。今回で第3回ですが、お付き合いくださいませ。
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-リスティング広告「広告掲載順位はどうやって決まるの?」-概要編品質スコア編

前回のおさらい

掲載順位を上げるためには下記の3点が複合して関係してきます。掲載される順位は総合点で比較されるため、どれか1つだけを上げてもあまり意味がないということですね。

1. 品質スコアをUPさせる
2. 上限クリック単価(入札単価)をUPさせる
3. 見込み効果をUPさせる

概要はこちら

「上限クリック単価(入札単価)」とは?

20160126-2上限クリック単価とは、広告が1 回クリックされたら支払う金額の上限額です。つまり、「チョコレート」と検索されA社は「80円までなら出せる」と言っており、C社は60円、そしてB社は100円と言っているとします。説明の便宜上、ここでは品質スコアを無視しますと、必然的に「100円出す」と言っているB社が1位になりますね。

実際のクリック単価

では実際にかかる金額はいくらでしょうか?
上記の例ですと「100円」ではありません。「81円」となります。A、C社に勝る金額を提示しているだけで、Googleが自動判断してくれ、100円以内で金額が決定されるという仕組みです。
実際には品質スコアなどの複合的要素が組み合わさり、クリック単価が決定されます。以前紹介した下記図ですね。

20160105_2

例えば、どうしても「1位に行きたい」という時はどうすれば良いのでしょうか?他社がいくらで入札しているかを知る術はありません。悩みますね。でもご安心ください。自動調整という機能があるのです。

自動化の種類は目的によってたくさんある

「入札戦略ツール」というものがGoogleには用意されています。

目的 入札戦略ツール
サイトアクセスを増やしたい 【クリック数の最大化】指定した目標予算の中で最大のクリック数を獲得できるよう、自動的に入札単価が設定されます。
上部に広告掲載したい 【検索ページの目標掲載位置】検索結果のページ上部や最初のページに広告が掲載される可能性が高まるよう、自動的に入札単価が調整されます。(※順位を保証するものではありません)
検索結果での広告掲載を別のドメインよりも増やす 【目標優位表示シェア】検索結果で別のドメインの広告よりも上位に広告が表示されるよう、自動的に入札単価が設定されます。
目標コンバージョン単価でコンバージョン数を増やす 【目標コンバージョン単価(CPA)】平均コンバージョン単価を目標値に抑えつつ、コンバージョン数が増えるよう、自動的に入札単価が設定されます。(※実際のコンバージョン単価は、目標とは異なります。)
キーワードの入札単価を自分で設定しながら、コンバージョン数を増やす 【拡張クリック単価(拡張 CPC)】各クリックがコンバージョンにつながるかどうかに基づいて、自動的に個別単価設定が調整されます。
各コンバージョンの価値を個別に設定しながら、目標広告費用対効果(ROAS)を達成する 【目標広告費用対効果(ROAS)】<広告費用対効果の平均値の目標達成を目指しながら、コンバージョンの価値が最も高まるように入札単価が自動的に設定されます。(※実際の目標広告費用対効果は、目標とは異なります。)

これらを目的により上手く活用して運用することで、費用対効果が高まります。

一番最初はいくらで入札すればいいの?

「初めてのキーワードでリスティングを始める際、いくらで入札しておけば、とりあえず表示されるのか?」この質問は必然的に出てくると思います。その際に考えなければならないのが、全体予算です。(基本的には全体予算は決まっていると思いますので。)20160126-3

例えば全体予算が10万円だったとします。すると、上図のように、「何回クリックされて欲しいか」という希望があれば、クリック予算は算出されます。もちろん、そのクリックされて欲しい数がわからないよ!という所があると思いますし、キーワードに競合がたくさんいたら1クリックの予算は跳ね上がりますよね。しかし、まずはここを計算してみることから始めてみてください。この計算式で当てはめることで、「ビッグキーワード(多くの人が検索するような言葉)には出稿できないな!」「予算が足りないのかも」「そもそもリスティング広告ってウチの会社では効果的なの?」という所がわかってくるかもしれません。

 

次回は最終回「見込み効果をUPさせる」に関してもうちょっと詳しいお話をしていこうと思います。
アクトゼロ田中