百度アドネットワークで、中国人観光客の日本滞在中にアプローチが可能に

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、金曜日は山田がお届けします。

先日のセミナーにはたくさんのご参加をいただきまして、ありがとうございました。
満員となった会場を見ながら、改めて“インバウンド”の注目が高いことを認識するとともに、参加された方のお話を聞くと、さまざまな業界から参加されているようで、それぞれの目的も多岐に渡ることを実感しました。

セミナー内で、ネットマーケティングの強みとして、来日前、つまり、旅行の検討段階でのアプローチにとても強いというお話をさせていただいました。
もちろん、日本国内でのWi-Fi等の通信網がまだまだ十分ではないという環境的な要因もさることながら、旅行前に作成する“買い物リスト”が非常に重要で、そのリストによって購入するものがある程度絞られてしまうというケースが多いのです。

ただし、来日して実際に決めるものも当然あるため、日本国内でのアプローチも重要なのは、間違いありません。
これまでは、クーポン配布等の実店舗での取り組みや空港、ホテルといったリアルな場所でアプローチすることが主流でした。

しかし、徐々にネットマーケティングの分野でも、国内にいる旅行者へのアプローチが可能になってきているのです。

「百度網盟123」に新機能

中国のインターネット検索大手として知られる「百度(バウドゥ)」は、リスティング広告やディスプレイ広告の分野でも非常に強く、「百度網盟123」と呼ばれる中国国内最大のアドネットワークを有します。1日あたりのインプレッション数は130億を超えるなど、まさに中国人向けのネットを使ったアプローチでは、重要な手段の一つと言えます。

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その「百度網盟123」で、新しい機能が追加され閲覧地域の設定で「日本」を指定することができるようになりました。
これは、すなわち日本国内にいる中国人に向けた露出を、バイドゥのアドネットワーク上で行えるようになったことを意味します。

当然ながら、国内に在住の中国人に対しても出るわけですが、在日中国人数が微減している中、インプレッションは2012年比で現在2.7倍(バイドゥ発表データ)となっており、純粋に中国からの観光客が、街中やホテルといった観光中に、検索などのインターネットを利用していることを意味しています。厳密に観光客であるかは判断できないまでも、確実に増えている中国人のインターネット利用に対して、接触できるようになったのです。

今回は、アドネットワークということから、リターゲィングなどのメニューを使え、購入検討のためにすでにサイトに訪れていたユーザーに向けても、来日時に再アプローチを掛けられるのは非常に強力で、旅行中のリマインドのために使うこともできます。

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以前、黒沼の記事でご紹介した「アドニア」等もそうですが、国内外を含め、リアルな場所にインターネットが接触していく流れは、急速に進んでいます。
間違いなくこの流れは、スマートフォンによるもので、スマートフォンが個人に1台というパーソナルなデバイスであるがゆえに、所有者の嗜好性に加え位置情報等を用い、厳密にターゲティングできるようになったのが、とても大きいと考えています。

“個人”を狙い撃ちするインターネットを介したアプローチは、国内外のユーザー問わず、より一層加速するのではないかと思います。

アクトゼロ / 山田